光が染める庭-Le jardin teinté par la lumière
2025年1月、招かれて初めて訪れた奄美大島。
その地のいのちをキャンバスに吹き込みたくて、まずは珊瑚や砂をとりに海辺へ行くところから始まった。乾燥したソテツの葉は儚くも凛としており、触れると素直に私の手に収まってくれた。
砕いた珊瑚は白さがより際立ち、滑らかな砂は青い絵の具と混ぜると、まるで魚のように泳いで見えた。風と鳥たちの会話を聴きながら毎日キャンバスに向かう時間はまるで、御伽噺の中にいるような感覚に私を誘ってくれた。
時折ふと空を仰ぐと、そこには波音が紡いだ美しい紬がゆらめいているような、心穏やかになる景色を見つけることができた。
本作は全てを紬いで生まれた奄美大島の全てに感謝した2枚のうちの1作品です。
/みうらあんこ
技法 | キャンバスにミクストメディア |
制作年 | 2025年 |
画寸 | 116.0 × 91.0 cm |
価格 | 会員登録で価格をご覧頂けます |