スフィンクス
激動の時代のフランスにおいて、
最も多岐のジャンルに渡り活躍したジャン・コクトー。
詩人でもあり、画家の分野でも大いに活躍をした。
若き日のパブロ・ピカソが何通もコクトーに手紙を送り、
コクトーからインスピレーションを受けたがっていた逸話が面白い。
本作はコクトーが愛した神獣でもある、
Sphinx(スフィンクス)。
スフィンクスはエジプト神話の神聖な守護獣。
百獣の王の力と王者の知恵を併せ持ち、
神殿を守る存在として崇められている。
コクトーはスフィンクスを気に入っており、
晩年住んでいた住居(ミリ=ラ=フォレ Milly la Forêt の「ジャン・コクトーの家」)
にもスフィンクスのブロンズが今も置かれている。
守神として大切にしていた存在だった。
コクトーが手がけた「美女と野獣」の野獣は、
スフィンクスを題材にしたとも言われている。
また、多くのロイヤルウェディングや王室の祝祭に関わってきた、
フランスの高級ヘアブランド「アレクサンドル ドゥ パリ」
アレクサンドルのロゴにもスフィンクスが描かれている。
生前のコクトーが、友人の創業者アレクサンドルへデザインを贈ったものである。
余談ではあるが、アレクサンドルの手がける物は大量生産品とは異なる耐久性と繊細なデザインで、
「一生モノ」として愛用できる品質を現在も保ち人気が高い。
様々な分野と数々の作家たちに影響とインスピレーションを与え、愛された存在だったジャン・コクトー。
コクトーが愛したスフィンクスには詩人ならではのユーモアと自由さ、そして愛嬌ある人柄が作品に現れている。
| 技法 | 紙にパステル |
| 制作年 | 1957年頃 |
| 画寸 | 64.9 × 50.0 cm |
| 特記情報 | 鑑定書 有 |
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