あの日の思い出
私は今モンマルトルに住んでおり、そこでは過去の巨匠たちの足音が今も響いているようです。
パリ—私の愛する街—を歩くたびに、私は断片を拾い集めます。
ファサードや屋根、窓の向こうの光など、それらは音楽の一節のように私の記憶に刻まれていきます。
本作では、そうして集めてできた要素をコラージュのように表現しました。
街のひとつひとつの断片が、形となり、モチーフとなり、色となって現れる。夜はそのすべてをつなぐ接着剤のように働き、建物や屋根、モニュメントをひとつの静かで神秘的な雰囲気にまとめ上げます。
「調和」を探求した本作では、形や色彩のバランスが整えられた抽象画のように、しかしそこへ、パリという現実の形が重要な要素となり加わることで、夢と現実の間で再構築された、記憶の風景を描き留めました。
技法 | キャンバスに油彩 |
制作年 | 2025年 |
画寸 | 40.0 × 40.0 cm |
価格 | 会員登録で価格をご覧頂けます |