
◆ロダン美術館(Paris)へ行ってきました!
前回のParis出張では、ロダン美術館へ行ってきました。
いつか私たちが扱いたい作家の一人、オーギュスト・ロダン。
ロダンと聞けば「考える人」「地獄の門」などが頭に浮かび、世界共通のシンボルになっていると言えます。
しかしそんなロダンも認められるまでには、かなりの苦労と時間が必要でした。
というのも、ロダンが37歳の時に制作した『青銅時代』というブロンズ作品が、あまりにも上手にできすぎていた為、
「生きた人間から型をとって制作したのではないか」という論争が起こり非難されました。
しばらく疑いが晴れず苦労をしたロダンでしたが、後に潔白が明かされると、
そのスキャンダルは、ロダンが世に巨匠として認められる大きな転機となったのです。

ロダンの彫刻の歴史における重要性は、絵画で言うゴッホやセザンヌに匹敵します。
ロダンはこれまでのアカデミックなポーズを避けて、自身のアトリエにモデルを呼び自由に歩かせて、制作したと言われています。
また、何世紀にも続いた性を正直に表現しない偽善の時代を無視して、エロティックなものを敢えて表現した結果、本物のような肉付きや筋肉の動き方はスキャンダルを招くほどの「現実の人間」そのものでした。
過去巨匠たちと大きく違った点は、例えば「考える人」においても、あらゆる筋肉の収縮で思考しようとしている人間の行為や精神を表現している点です。
見るのもを魅了する革新的なスタイルのロダンは、今もブロンズの巨匠として第一に挙げられる作家です。
◆パブロ・ピカソに影響を与えた巨匠、ロダン

美術界に新風を送り込んだ革命的な美術家として名を挙げるとしたら、オーギュスト・ロダン、そしてパブロ・ピカソだと言えます。
1900年代初頭、ピカソが母国スペインからパリに出てきた際には、ロダンはすでに美術界に君臨する巨匠としてピカソの憧れの的でした。ピカソのバルセロナのアトリエにはロダンの「考える人」の切り抜きが飾ってあったと言われています。
2021年にはパリにあるピカソ美術館とロダン美術館の2拠点同時にロダンとピカソ展を開催しました。
ロダン美術館では、ロダンとピカソを画家として同じ立場から見た構成で展開されましたが、ピカソ美術館では、「ピカソとピカソが影響を受けたロダン」といった構成で展開されました。

その様子は作品からも簡単にわかることができます。
ピカソは時代によってスタイルが大きく変えて名作を生み出した天才画家ですが、どの年代を見てみても、ピカソが生涯ロダンから影響を受け続けたことがわかる作品を数々残しています。
これまでにgallery KASAIでも「どの作家を辿ってもピカソが出てくる」といった内容でご紹介したことがあるほど、今日までアートの世界で影響を与え続けているパブロ・ピカソ。
例えば現代の巨匠ディヴィット・ホックニーも、若い頃からピカソに魅了され挑戦を続けてきました。
そんなピカソもまた、ロダンの革新的なスタイルに感化され影響を受けながらも、自分だけのスタイル・アイコンを作り上げるのに必死に取り組んできたことがわかります。
こういった観点で作品を観ることも、アートの世界の面白さの一つだと思います。
◆ロダン美術館へ観覧した様子はYouTubeにも纏めています!
ぜひあわせてお楽しみください。
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