ピカソ「平和の鳩」と私たちのシンボル誕生について

ピカソは生涯をかけて鳩(スペイン語でパロマ)をモチーフに何度も作品を手掛けています。
数多くの作品を残したことで有名なピカソですが、「女性」「闘牛」そして「鳩」をモチーフにした作品は評価が高いです。
特に「パロマ」は娘の名前につけるほど、大切に描かれ続けてきました。

Musée National Picasso, La Guerre et La Paixにて撮影

パリ万博に展示され反戦のメッセージを持つ大作「ゲルニカ」に続いて、1949年国際平和会議のためのポスターの図柄制作の仕事を任されたピカソは、パロマを「平和のシンボル」に選びました。

ちょうど国際平和会議のためのポスターを任されていた頃、友人であったマティスが数日家を留守にするとのことで、マティスが飼っていた鳩二羽をピカソが預かることになりました。

幼い頃、アンダルシアで過ごした頃を想い出させてくれた白い鳩たちに魅了されたピカソは、
国際平和会議のシンボルに最もふさわしいと気づきます。

その鳩のくちばしにはオリーブの枝が咥えられて、今では「平和の象徴」として広く認識されています

– galleryKASAI のロゴデザインについて

そんなピカソのオリーブを咥えたパロマに着想を得て、私たちのギャラリーのシンボルにもパロマを選びました。

開廊にあたって「ロゴを作ろう!」となり、真っ先に『太陽』『パロマ』は入れたいという話になりました。

『太陽』は、私たちが影響を受けた素敵な方々はみんな、“太陽のようにパッションに溢れ、寛大であり、どんな時にも相手を想う温かさがある”という、共通点を表しており、私たちの目指し続ける場所です。

『パロマ』について、
想い返すとピカソの作品は、これまで素晴らしすぎるお客様とのご縁をたくさん作ってくれました。
そんなピカソも大好きなパロマを私たちのシンボルに選ぶことで、
“これまでの出逢いとこれからの出逢いを繋いで、作家もお客様も誰もが居心地いい画廊を創り上げたい”、
そんな想いを込めました。



ここからは余談です↓

2月にフランスへ出張へ行った際に、ピカソが晩年過ごした南仏・ヴァロリスへ行ってきました。

南仏には、ピカソのアトリエだった場所が美術館となっていたり、ピカソの陶芸作品に特化して展示されている美術館があります。

また、同じく晩年を南仏で過ごした、マティスやシャガールの国立美術館もあり、私たちの念願の訪問となりました。

そんな旅先でたまたま入ったお店が、なんとピカソが当時通っていた床屋さんでした。
今は陶芸のお店になっていましたが、ピカソの特等席だった場所はそのまま残されており、当時の写真や作品も一緒に飾られています。

今お店を経営されている女性の方もすごく素敵な方で、
快く見学させていただき、説明もしてくださいました。



Salle Arias Picasso

adress:
35 avenue Georges Clemenceau, 06220 Golfe-Juan Vallauris, Vallauris France



そこで出会った鳩の陶芸作品に心を奪われた私たちは、白い鳩一羽と共に帰国しました。
今は画廊にこっそりと飾っておりますので、ぜひ遊びにきてくださった際には探してみてください!(笑)

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